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【亀戸中央公園】3月29日(日)自然観察会『サクラ咲く春笑う公園』ご報告

  • 亀戸中央公園
'26.04.06

いつも亀戸中央公園をご利用いただきありがとうございます。


3月29日(日)は自然観察会『サクラ咲く春笑う公園―もっと桜を知ろう、野の花も愛でよう―』が開催されました。
たくさんのご参加、ありがとうございました。


まずは先生から本日の解説です。

(1)日本に自生のサクラ(野生種)は10種類
〇ヤマザクラ群5種 …この中にオオシマザクラ
〇エドヒガン群1種 …エドヒガン
〇マメザクラ群2種
〇ミヤマザクラ群1種
〇チョウジザクラ群1種
※カンヒザクラ(中国・台湾原産)を自生とする説もある

(2)ソメイヨシノの後継樹
・日本中に植えられているソメイヨシノは多くが樹齢60年を超えて寿命をむかえつつある
・その後継樹として、『ジンダイアケボノ(神代曙)』、『コマツオトメ(小松乙女)』などに植替えが進められている
・ジンダイアケボノは、都内の神代植物公園がルーツ

(3)この時期園内で見られるサクラ・アンズ・ツバキ


たくさんの写真が掲載された資料をもとに、それぞれの特徴や見分け方などの説明を受けます。

そしていよいよ現地での観察です。

まずはサクラ関連の先生のお話と観察の様子をご紹介します。


【オオシマザクラ】
オオシマザクラは、ソメイヨシノのお父さんとして知られています。
ソメイヨシノは、オオシマザクラとエドヒガンのそれぞれの特徴をいいとこどりして、お花見に最適化していると言えます。

〇オオシマザクラ:枝が横に広がる ・ 花と葉がいっしょに出る
〇エドヒガン  :樹高が高くなる ・ 花が先に出る

新緑の葉に縁どられたオオシマザクラの花も綺麗ですけどね。

【第二標準木だけ見ごろの理由】
多目的広場の周りのソメイヨシノの中で、第二標準木だけが見ごろになっています。
先生によると、「同じ遺伝子を持つソメイヨシノは、同じ条件で満開になる」「満開の時期に違いがでるということは、植えられている場所の環境に違いがあるということ」。
たとえばこの日、上野公園は満開と報じられていますが、亀戸中央公園は、一部の木以外はほとんどがまだ五分咲きほどでした。
これは、亀戸中央公園のすぐそばに川(旧中川)があるため、地温が上がらないのが原因とのこと。
また、同じ園内でも、川から遠いA地区は全体的に早く、川に近いC地区や旧中川沿いの土手では遅くなるということです。
他にも、日当たりの良しあしや道の照り返しによって気温が上がるなどの条件が様々に絡み合って、第二標準木が毎年開花が早いのだと考えられます。

【サクラが散るスイッチ】
B地区で一足先に見ごろになったソメイヨシノを観察しました。
芝生広場の真ん中で大きく枝を張り出している様は壮観です。
目の高さの花を前に、先生にサクラが散るメカニズムを解説いただきます。
サクラは花の根元に「離層」という組織を作り、これが分解されることで花びらが自然に落ちるようになります。
このスイッチが入った状態を見分けるコツが、「花の中心が赤くなっているかどうか」です。
中心が赤い花の花びらは、ちょっとつつくだけではらりと落ちますが、そうでない花は多少強めにひっぱっても落ちません。
満開になる前のサクラが雨や風に耐えられる理由は、ここにあったんですね。

【各種ツバキも見ごろ】
ここからは、サクラ以外の花もご紹介します。
B地区のはずれにツバキがまとまって植えられている場所があります。
中でも、宝珠咲きが特徴の『コンロンコク(崑崙黒)』、唐子咲きが特徴の『ボクハン(卜伴)』が見ごろとなっていました。

また、A地区では『オトメツバキ(乙女椿)』が千重咲きの花を咲かせていました。

【さまざまな花木の観察】

<コナラの若葉>
蕾をたくさんつけたハナカイドウの横を通って、どんぐり山に入ります。
ここでは、コナラの若葉を観察しました。

<ブンゴウメの実>
ちょうど一か月前に満開の花を咲かせていたブンゴウメが、小さな実をつけていました。

<イスノキ>
A地区の水神通り側から入ってすぐのJR高架そばには、イスノキがたくさん植えられています。
中にはたくさんの花をつけているものがありました。
また、別の木では、大きな虫こぶが見つかりました。

<ユリノキの若葉>
林の中を進むと、ユリノキが若葉をつけていました。
ユリノキは別名「ハンテンボク」と言われる通り、はんてんの形をした葉が特徴です。
こんなに小さい若葉のうちから、ちゃんとはんてんの形をしているのがとても可愛いと、女性の参加者から好評でした。

<林床の野草>
林床にはたくさんの野草が花をつけていました。
『ヒメオドリコソウ』
『カラスノエンドウ』

中でも『花ニラ』は、『スプリングスターフラワー』の別名がある通り、星形の可愛い花を、園内のあちらこちらで咲かせています。

今回も先生のお話は盛りだくさんで、ご紹介したものはその中のほんの一部になります。
参加者様からも「林床歩きが楽しかった」「綺麗な桜やツバキを堪能しました」などのご感想をいただきました。


次回の自然観察会は、5月16日(土)となります。
テーマは、「新緑に萌える公園でお花探し」です。
また、令和8年度の年間スケジュールが決定しました。
みなさま、どうぞ今年度も自然観察会へのご参加よろしくお願いいたします。