ブログ
【亀戸中央公園】11月3日(月・祝)自然観察会『サザンカガイドツアー』を開催しました!
- 亀戸中央公園
いつも亀戸中央公園をご利用いただきありがとうございます。
11月3日(月・祝)は自然観察会の特別会として『サザンカガイドツアー(1回目)』が開催されました。
たくさんのご参加、ありがとうございました。
まずは先生から『サザンカ観賞の豆知識』の解説です。
(1)サザンカは日本の固有種:沖縄、九州。山口県、愛媛県に分布
(2)サザンカの分類
・サザンカ群:サザンカの自生種(原種)に近いグループ
・カンツバキ群:寒椿(獅子頭)の実生またはその後代のグループ
・ハルサザンカ系:サザンカとツバキの園芸種またはその後代のグループ
(3)亀戸中央公園のサザンカの品種
資料をもとに、それぞれの品種の系統や特徴などの説明を受けます。
そしていよいよ現地での観察です。
<サザンカとツバキの違い>
まずは園内の掲示版により、サザンカとツバキの違いを確認します。
<原種(げんしゅ)>
B地区のトイレそばの芝生広場に、原種の木が2本植えられています。
うち1本がいくつか花をつけていました。
サザンカは香りが高いことで知られていますが、特に原種はつよく香ります。
参加者のみなさまは、それぞれ花に顔を近づけて香りを確かめていました。
<昭和の栄(しょうわのさかえ)>
原種の木のすぐそばの昭和の栄も、いくつか花を咲かせていました。
ピンクの八重咲きの花は、その変化が長く楽しめるのが特徴です。
咲き始めのいまの時期は、こじんまりとした控え目な風情が楽しめます。
これから季節が進むにつれ、花の数が増えるとともに、咲き具合も大きく開いたゴージャスな雰囲気が味わえます。
ぜひ楽しみにしていてください。
<朝倉(あさくら)>
そしてお待ちかねの朝倉です。
A地区の丸八通り沿いにたくさん植えられています。
昨年につづき、今年もちょうど見ごろにさしかかったいい時期に当たりました。
ピンク色のつぼみから、『つぼ咲き』と呼ばれる開き始めの状態、そして綺麗に開花した状態のすべてを楽しむことができました。
特に、開花した状態は「横顔美人」と言われ、ほんのりピンクのぼかしが入る外側の花びらが見えるように真横から見るのがとても素敵でした。
様々な表情を見せる朝倉の花に、参加者のみなさん思い思いに楽しんでいらっしゃいました。
<紅葉がすすむ園内の景色を楽しむ>
朝倉以外のサザンカについては、今年は夏の暑い時期が長かった分、花芽の生育が不足していて、最近の気温の低下にもかかわらず、十分な開花には至らなかったとのこと。
一方で、急に気温が下がったことで、紅葉がいい感じに進んでいます。
亀戸中央公園の中でも、さまざまな樹々の葉の色が変わり始めた風情を楽しめます。
【ハナミズキ】
亀戸中央公園の中で最初に紅葉するのがハナミズキです。
もうすでに濃い赤色に染まっています。
先生のおすすめは、「裏側から日を透かして眺めること」です。
写真はB地区中央休憩広場のハナミズキです。
鮮やかな紅色が楽しめます。
- 丸い花芽が観察できます
【桜(ソメイヨシノ、カンザン)】
桜の葉もいい色に変わりはじめています。
特に、C地区遊具広場周辺で、里桜の一種の『カンザン』が、鮮やかなオレンジ色を見せています。
また、B地区のソメイヨシノも紅葉が始まっています。
- C地区のカンザン
- B地区のソメイヨシノ
【いろいろな色に変わるケヤキ】
ケヤキは、黄色くなるものから赤くなるものまで、さまざまあります。
先生によると、色はその木の「出自」に由来するとのこと。
亀戸中央公園のケヤキは、いろいろなところから集めて植えられたものなので、それぞれ違うんですね。
ぜひその違いをお楽しみください。
- A地区の真っ赤なケヤキ
- 同じA地区に黄色くなるケヤキも
- B地区の明るい黄色のケヤキ
今回も先生のお話は盛りだくさんでした。
サザンカだけでなく、木や生き物のいろいろなお話が聞けました。
参加者様からは、「紅葉が始まり、とても楽しくツアーに参加できました。また先生のお話も良かったです」「朝倉の『横顔美人』の美しさに魅了される」「サザンカのお話だけでなく、様々なお話を聞けて勉強になりました」などのご感想をいただきました。
どうもありがとうございました。
次回の自然観察会12月6日(土)も、サザンカガイドツアーの第2回となります。
今回まだ咲いていなかった品種が次回の主役となります。
みなさまのご参加を心からお待ちしています。





















