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【亀戸中央公園】11月4日(月・祝)自然観察会『サザンカガイドツアー』ご報告
- 亀戸中央公園
いつも亀戸中央公園をご利用いただきありがとうございます。
11月4日(月・祝)は自然観察会の特別会として『サザンカガイドツアー(1回目)』が開催されました。
たくさんのご参加、ありがとうございました。
まずは先生から本日の解説です。
今回のメインは3つです。
(1)サザンカは日本の固有種:沖縄、九州。山口県、愛媛県に分布
(2)サザンカの分類
・サザンカ群:サザンカの自生種に近いグループ
・カンツバキ群:寒椿(獅子頭)の実生またはその後代のグループ
・ハルサザンカ系:サザンカとツバキの園芸種またはその後代のグループ
(3)亀戸中央公園のサザンカの品種
資料をもとに、それぞれの品種の系統や特徴などの説明を受けます。
そしていよいよ現地での観察です。
<昭和の栄(しょうわのさかえ)>
お話をうかがったベンチのすぐそばに、昭和の栄が花をつけていました。
ピンクの八重咲きの花は、その変化が長く楽しめるのが特徴です。
先生が「咲いて10日、開いて10日、くるって10日」という言葉をご紹介下さった通り、まずは咲き始めの控え目な風情を楽しみます。
亀戸中央公園の昭和の栄は、背の高い木が多く、これから花が増えていくにつれ、ゴージャスな雰囲気が味わえます。
ぜひ楽しみにしていてください。
<原種(げんしゅ)>
B地区のトイレそばの芝生広場に、原種の木が2本植えられています。
うち1本がみごとに満開になっていました。
特にサザンカは香りが高いことで知られていますが、原種だけあって私たちにもわかるくらいの香りがしています。
その香りに惹かれて、たくさんの虫が木の周りに集まってきていました。
蝶やハチ、アブなど、「ここで待っていれば、このあたりのたいていの虫は観察できるよ」と先生がおっしゃるぐらい、様々な種類が確認できました。
<船木紅(ふなきべに)>
原種のそばから亀戸スポーツセンター横の入り口に至る途中の園路沿いに、サザンカの混植エリアがあります。
ひとかたまりの植え込みの中に複数種類が植えられているのですが、この中で船木紅が花をつけていました。
サザンカツアー当日は、まだ咲き始めの状態でしたが、翌日の5日は、気温がぐっと下がったこともあってしっかり開花していました。
せっかくなので、その写真もご紹介しておきます。
<秋の公園の風景>
サザンカだけでなく、公園を散策しながら秋の風情を楽しみました。
<葉で見分ける、蜀紅錦(しょっこうにしき)と想夫恋(そうふれん)>
まだ花をつけていなくても、その葉の特徴で見分けることができる品種があります。
A地区に植えられている蜀紅錦と想夫恋です。
どちらも特徴的な斑(ふ)が葉に入っています。
花はもう少し先になりますので、楽しみにお待ちください。
<朝倉(あさくら)>
そしてお待ちかねの朝倉です。
A地区の丸八通り沿いにたくさん植えられています。
昨年のガイドツアーの時は少し盛りが過ぎていた感もあり、咲き切った花が多かったのですが、今年はつぼみや咲き始めの花がたくさん見られました。
花は白いのに、つぼみが赤に近いピンク色なのがいいですよね。
開き始めの、周りがほんのりピンク色の花も素敵です。
様々な表情を見せる朝倉の花に、参加者の方も思い思いに撮影に興じてらっしゃいました。
今回は、秋に入っても暖かい日が多かったこともあり、昨年と比べて開花している品種が少ないのが残念でしたが、その分、朝倉はちょうど満開直前のいい時期にあたったのではないかと思います。
また今回も先生のお話は盛りだくさんでした。
参加者の方からも「いろいろな種類のサザンカが見れて楽しかった」「いただいた資料を参考に身近に観察していきたい」「日光の裏から見るケヤキやイロハモミジがきれいでした」「次のサザンカ観察会が楽しみです」などのご感想をいただきました。
次回の自然観察会12月7日(土)も、サザンカツアーの第2回となります。
今回まだ咲いていなかった品種が、いままさに続々と開花しています。
開催時にはたくさんの花々をお楽しみいただけると思います。
みなさまのご参加を心からお待ちしています。