ブログ

【亀戸中央公園】10月14日(月・祝)自然観察会ご報告

  • 亀戸中央公園
'24.10.22

いつも亀戸中央公園をご利用いただきありがとうございます。


10月14日(月・祝)は自然観察会が開催されました。
たくさんのご参加、ありがとうございました。
今回のテーマは、『実りの秋を探そう』です。


まずは先生から本日の解説です。

今回のメインは3つです。

(1)この時期に見られる様々な木の実を写真付きで解説
(2)植物の分布拡大戦略…風散布、水散布、動物散布ほか
(3)五穀、どんぐりの熟す年数、殻斗(かくと:どんぐりのぼうし)の形状の覚え方

亀戸中央公園やその周辺で、先生が採取されたものを実際に見て、特徴などの説明を受けます。

そしていよいよ現地での観察です。


<キンモクセイ>
C地区の東側に、キンモクセイのエリアがあります。
今年は花が遅いようで、この日は残念ながらまだつぼみの状態でした。
キンモクセイの漢字表記は「金木犀」。
ここに「犀(サイ)」の字があてられているのは、ざらりとした樹皮がサイの皮膚を思わせるからだとか。

<イヌマキとラカンマキ>
C地区の旧中川に近いところに2本並んで植えられています。
写真右の「イヌマキ」の樹名板がかかっている方がじつはラカンマキなのですが、広い意味ではイヌマキの一種であるので、間違いではない、と言っていただきました。
見分けるポイントは、葉が下に垂れている方がイヌマキで、ピンと張っている方がラカンマキとのこと。
根本にはラカンマキの実がたくさん落ちていました。
赤い部分は食べられるそうですが、青い部分は毒があって食べられないそうなのでご注意を。

<マテバシイ>
C地区バグズガーデンでマテバシイ拾いをしました。
マテバシイは名前に濁音が入るので、実が熟すまでに2年かかるとわかります。
2年かけて実った、なかなかの大物が拾えました。

<イヌシデとアカシデ>
B地区のどんぐり山のはずれに、イヌシデとアカシデが植えられています。
先生といっしょに葉や実の違いを観察します。
アカシデは春の早い時期に赤い実のような花を咲かせますが、その形の通りの実がなっています。

<ハナミズキの紅葉>
B地区中央広場の四隅には、ハナミズキが植えられています。
そろそろ紅葉が始まっていますが、正面から見るより、裏から日を透かすように見ると綺麗だそうで、がんばって写真に撮ってみました。
まだ青い葉も目立ちますが、この先もっと赤くなって綺麗でしょうね。
地面には、ハナミズキの実とメタセコイアの実がいっしょに落ちていました。

<アキニレの実>
B地区中央広場近くに、1本だけアキニレの木があります。
この木を中心に、うっすらと地面が黄緑色に染まっています。
小さな葉っぱのようですが、これがアキニレの実なのです。
アキニレは、葉が小さいので盆栽などで人気の木だそうです。

<植え込みの中の実生の木>
最初の講義で教えていただいた通り、植物はあの手この手で子孫を残そうとがんばっています。
その一端が垣間見られるのが、植え込みの中の実生(みしょう:植えたのではなく実から生えた)の木です。
サツキやツツジの植え込みの中に、アオギリとエノキの実生の木を見つけました。
アオギリは蒴果(さくか:自らはじけて実をとばす)、エノキは鳥に実を食べてもらって種を運びます。
特にエノキの実はとても美味しくて、鳥に大人気だそうですよ。

今回も先生のお話は盛りだくさんで、ご紹介したものはその中のほんの一部になります。
参加者様からは、「今日も美しい植物を見れました。ありがとうございました」「カゼクサ、アオギリの果皮が透けて美しかったです」「たいへん楽しいお話をありがとうございます」「プリントがカラーでわかりやすかった」などのご感想をいただきました。


次回の自然観察会は11月4日(月・祝)です。
特別会として、サザンカガイドツアーの1回目となります。

ここで少しだけ予告編を。
毎年この回の目玉となるのが『朝倉』という品種です。
A地区の丸八通り沿いにずらりと植えられていますが、今年も早々に花をつけ始めています。
まだ咲いているのはほんの数輪ですが、その周りにはたくさんのつぼみがふくらんでいるのが見えます。
次回のサザンカガイドツアーの時期には、きっと満開の花を咲かせていると思います。
みなさまのご参加を心からお待ちしています。