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【亀戸中央公園】8月25日(日)自然観察会ご報告
- 亀戸中央公園
いつも亀戸中央公園をご利用いただきありがとうございます。
8月25日(日)は自然観察会を開催いたしました。
たくさんのご参加、ありがとうございました。
今回のテーマは「公園の緑陰で涼を体感しよう」です。
まずは先生から本日の解説です。
今回は、最初に『公園の歴史と公園緑地の効果』と題して、公園が生まれた背景や、都市公園の機能と効果などの解説をいただきました。
次に観察する植物の解説です。
今回のメインの一つはサルスベリ(百日紅)です。
(1)サルスベリの花の構造
1つの花は花弁6枚と1本のめしべ、6本の長いおしべ、それと多数の短いおしべで構成されている。
短いおしべは黄色く目立つ色で、実は虫を呼び寄せるためのイミテーション。
花弁はちりめん状で、基部が細く団扇のような形。
(2)サルスベリの葉は2枚ずつ互生につく
(3)シマサルスベリの特徴
奄美大島や沖縄の離島に自生する
花は白色のみで、花弁はフリルの部分がサルスベリに比べて小さい
幹は皮がむけた部分が白い
(4)一才サルスベリ
種をまいたその年に花が咲く。
低木で間近で花が楽しめるので近年人気の園芸種。
その他にも、園内や旧中川沿いで見られる草花を写真と合わせてご紹介いただきました。
そしていよいよ現地での観察です。
<綿花>
サービスセンター横に綿花が植えられています。
花が咲いているものや、早いものは実をつけて綿が見えているものもあります。
<一才サルスベリ>
C地区トイレ横に、一才サルスベリが植えられています。
間近でじっくりと花の構造を観察します。
<クスノキ>
クスノキの葉は『三行脈(さんこうみゃく)』ですが、これは成木のみで、若い木の葉にはまだありません。
また、タブノキもクスノキ科ではありますが、三行脈ではありません。
<JR高架下の植物>
旧中川沿いの野草を観察しながら、JR高架下のフェンスに到着。
ここはツル系植物がたくさん観察できます。
<ケヤキの実と葉>
B地区の芝生広場でケヤキを観察します。
青い実をつけ始めています。
ケヤキはこの実を、葉もついた小枝ごと落として、風にのせて散布します。
この実の散布用の葉は、光合成用の葉と比べて小さいのだそうです。
<A地区林床のタビラコ>
A地区の林床の草花を観察します。
タビラコが小さな黄色い花を咲かせていました。
<シマサルスベリとサルスベリ>
A地区正面階段横に、園内で1本だけシマサルスベリが植えられています。
白い花房の大きさはサルスベリと変わりませんが、1つ1つの花弁が小さいため清楚な印象になっています。
幹の皮がむけたところの白い部分も観察しました。
そのすぐ近くに、通常のサルスベリも植えられています。
特に白い花のものは、花弁の大きさの違いがわかりやすく、みなさん熱心に見比べていました。
A地区の児童コーナーそばにもサルスベリの木があります。
赤い華やかな花が印象的ですね。
サルスベリはシマサルスベリと違い、白以外にも赤やピンクのものがあります。
今回ご紹介したものは先生のお話の中の一部分で、観察会ではもっとたくさんの様々なお話をうかがいました。
参加者の方からは、「花の少ない盛夏の時期に、サルスベリが見られて得ることも多かった」「とても楽しめました」「アオギリ、サルスベリなど、楽しかったです」などのご感想をいただきました。
次回の自然観察会は9月21日(土)となります。
『中秋の風景を楽しもう』をテーマに開催予定です。
みなさまのご参加をお待ちしています。