尾久の原公園には、エゴノキがあります。落葉広葉樹で日本の平野に普通に分布している広葉落葉樹です。
よく見ると、枝の先に何やら実のような物があります。
花の様だったり、バナナの房の様だったり。しかも、ちゃんと成長しています。
↓ 10日前の状態です。少し小さいですね。
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実はこれ、エゴノネコアシアブラムシの虫こぶなんです。房の中で安全にアブラムシが繁殖出来ます。
(エゴノキに、猫の足のような虫こぶを作る、アブラムシなので、こんなに長い名前です)
春に卵から孵化した親が、何かの刺激を木に与えて、植物自らこんな形になるようにさせています。
しかも、このアブラムシは兵隊アリのように、繁殖を捨てて、巣を守る”兵隊アブラムシ“がいるという研究者もいます。本当に不思議です。
ちなみに、夏になると虫こぶが成長して、房の一つ一つの先が花が咲くように開きます。そうなると、房はもう固くなってカラカラになってしまい、吸汁しにくくなるうので、虫はイネ科のアシボソで生活します。